卒論の解読が 8割に達する

配属先希望のところの研究室の卒論生が書いた卒論を解読する作業を今までしていたのだが、わかりやすくする工夫などぜんぜんなくて、図表など皆無だったので解読作業がとても苦労するものとなってしまった。そもそもビット操作に関することなのに、文字と数式だけずらずらと書かれてもよくわからないという状態が続く。それで少し自分が解読しかけたと思っても、その解読と書かれている内容を照合させてもぜんぜん違うというお話ばかりで苦労しまくっていた。

それでもまあ、解読作業が 8割ぐらいに達したのはやっぱり集中力と解読作業にかけた時間がものを言ったのかもしれない。それにしても、論文っていうのは他人の書くものだから、他人のあたまの中にその思考回路があるわけで、紙に書かれたものはその思考回路の足跡である。つまり、論文を読むと言うことは足跡から全体を復元するという作業が伴うわけで、大なり小なりかならず苦労するということなのかもしれない。これが卒論程度ならばよいのかもしれないが、修論とか博論なんかになるととても大変だなあということは想像に難くない。もし、自分が論文を書くならばもう少し手直しをしようと思うというのは他山の石としよう。