車無しの旅行術

車の免許は取得したものの、どうもレンタカーすら乗ることが億劫である。そもそも免許取得してからというもの、公道で走った記憶が無い。大学時代にはせっかく何十万もかけて自動車学校に行ったのだが、今ではペーパードライバーである。ちょっと今さら運転するのも怖い気がする。というわけで、旅行のときはレンタカーも使わずに旅行しているわけである。現代社会では無くてはならない車だが、やっぱり車抜きであれこれ行動してみると、意外と知恵を使わなくてはならなかったりする。知恵で非力をカバーするというのも楽しい。というわけで、車無しの旅行術というコンセプトで書いてみようと思う。

なるべく移動時はコンパクトを目指す

二泊三日程度の単身での国内旅行では、あれこれ日用品を持って行く必要があまり無い。むしろ、過剰な荷物は足手まといの元になってしまう。というわけで、旅行のときはなるべく荷物はコンパクトにしたい。まず、行きはキャリーケースは使わない。帰りは紙袋で十分である。着替えとか準備するのはいいことだと思うのだが、やっぱり衣類って一番かさばりやすいものである。それに、せっかく準備したものの、気温の関係で結局最後まで着ることが無かったということもたびたびある。さらに、ビジネスホテル程度ならバスタオルもガウンも石けんもシャンプーもあるわけで、あえて荷物を持っていく必要も無い。というわけで、一番のやっかい者であるキャリーケースを大胆にも使わないという戦法を使う。キャリーケースを使わないだけで、飛行機の手荷物検査も省略できるし、受け取り時のターンテーブルの混雑している中、時間をロスせずに済む。

さて、着替えはどうするかというと、いざというときは現地のユニクロなんかに行けばいい。靴下程度だとコンビニでも売っていたりするが、どうもコンビニで靴下を買うのは高い気がする。けれども、ユニクロだったら着替え一式は最低限そろえることができるし、何よりたいていの主要都市にはかならずあるというのが心強い。ユニクロならば、駅前に出店していることが多い。例えば、京都駅ならば三店ほど出店している。それに、たいていは年中無休で午前9時から午後9時前後まで営業しているので、観光を終えてホテルに向かうついでにユニクロに行く、という選択肢もできる。

また、自転車で移動するのもいいかもしれない。昼間に観光地を巡るのに自転車、夜に散歩がてらに自転車で近くのコンビニまで行くというのもいいかもしれない。レンタサイクル店なら、一日1000円前後で自転車を借りられるので、便利だろう。車ならば通り過ぎてしまい、車窓から眺めるだけの風景も、地道に自転車を漕ぎながらだと楽しい。

情報第一

荷物は極限まで削る一方、やっぱりどうしても必要だと思うものの一つにノートパソコンが挙げられる。メールを送信したりウェブを閲覧するだけであったりするのだが、無かったらやっぱり寂しい。

また、ノートパソコンの使い道のひとつとしては、目的地までの経路を検索したり、地図を印刷したりするというのが挙げられる。東横インみたいな環境の整ったビジネスホテルなら、パソコンやらプリンターがちゃんと設置してあったりするが、ネット環境すら無いビジネスホテルもまだまだある。駅とかではあらかじめ契約をしておき、有料で無線LANが使えるというサービスがある。ビジネスホテルでネット環境が無い場合でも、無線LANを使って、ウェブから地図をコピーしたりして、目的地までの経路の資料を作成して、それをネットプリントというセブンイレブンのサービスで印刷をすれば、いつでも簡単に目的地までの経路が紙で印刷された形で手に入る。経路とか時刻表みたいなものは携帯電話で十分代用できそうな気もするが、やっぱり余白に書き込みができるというのが紙の一番の強みである。それに、紙ならば電池切れという心配も無い。

準備は周到に

携帯電話は旅行でなくてもたいていの場合は持っているが、やっぱりバッテリー切れになり、充電できない環境に置かれると少し心細い気もする。たいていの携帯電話ショップに行けば、無料か、せいぜい100円程度で充電させてもらえるが、いつもそういうショップがあるとは限らない。携帯電話の充電器は最優先でそろえておきたいアイテムである。コード類を結んでコンパクトにまとめておけば、そんなに荷物にならない。また、携帯電話だけではなくて、デジカメの充電器もそろえておきたい。デジカメは電池を食うので、すぐに電池が切れてしまうかもしれない。さらに、ノートパソコン用のコードもそろえておきたい。いくら電池が持つノートパソコンとはいっても、せいぜい持って5時間前後である。充電器類のアイテムは忘れずに持って行きたい。