ちょっと書類の作成で休日出社
昨日はなるべく早く会社から出ようとして、残した仕事が少しあった。というわけで土曜日に会社に出てきてごそごそと仕様書作成に勤しんでいた。
さて、マニュアルとは、ということについて考えてみた。
マニュアルが存在する必要十分条件
まず第一に、マニュアルが存在するための必要十分条件というのは、読む人と書く人が複数人いる状態を保てるかにかかっている。
マニュアル活用の実際の例
- 自分はマニュアルを書いて、他の人がそれを読んで実際の業務で用いる。
- 自分の料理のレシピ
- 自分の業務の仕様書
- 他の人が書いたマニュアルを自分が読んで実行する。
- 家電の取り扱い説明書
- 既設プログラムの仕様書
読むにしたって書くにしたって、「両方が自分だけ」というのはなかなか無い。
マニュアル作成に必要なもの
- 完成品を作り上げる気力と体力
- 表現の上手さ
- 書くべき内容の知識と経験
やっぱりマニュアルを作成するって、そんなに簡単な条件じゃない。自分はやっと勤続まる2年ってところだから、業務経験っていったってたかが知れているし、狭い範囲しか見ることができないと思う。けれど、マニュアルが無いところで仕事をしていくってのは、背骨がない生物みたいなもんである。
どうも日本の会社って「上が下に教えること」とか「共通化作業」、「マニュアル作成」は苦手らしく、前回やったことが次に活かされにくいフレームワークの中で働いている気がする。確かにウォーターフォール型開発モデルに従って、フェーズ毎にレビューを実施していても、結局レビューは人の手を煩わしてしまう。目視検査の前に機械的なチェックをかけやすいようにできないものか、と思いつつマニュアルを作成しようとしても、単発的なアイディアに終始してしまって結局、完結した文書は書けないでいる。今まで自分でいろいろなマニュアルを作成しようとしたが、どれもこれもノウハウ集というものになってしまって、しかも結局自分しか使わないものだからマニュアルがマニュアルにならない。どうやら、マニュアルを作成して、実際に使うためには他の人を巻き込むしかなさそうだ。