超古代文明を垣間見た気持ち

製鉄所では、いろいろな製品を製造するために、いろいろなラインがある。その裏で働いているのが、ラインのモーター類を制御するコンピュータである。コンピュータには三種類あり、生産物の全般的なコントロールをするオフィスコンピュータ(OC)と呼ばれるもの、製造過程にあるラインを制御するプロセスコンピュータ(PC)、そして直接モーターとセンサーをコントロールするPLCというのがある。

そして、製鉄所の中枢がプロセスコンピュータであり、生産現場近くにマシンが置かれる事が多い。そのシステムの性格から、耐故障性、耐障害性が高く求められる。そういうわけで、はるか昔のマシンが使われる事になる。このプログラミングはもう古すぎで、エディタもかろうじてviが使えるというわけで(逆に言うとedを使わないでいられるのはありがたいと。)、コンパイラもFortran77という事らしい。こういう古い環境でよく数百億単位の生産やってるわ、という気持ちになってくる。

CVSもない、IDEもない、無い無いづくしでよくもまあ、そんなのが現代にまで脈々と息づいているとは、不思議な気持ちになった。