魚拓?

魚拓?とか聞いて頭の中にクエスチョンマークがいっぱいになってしまったのだが、2ch.netとかそういう関係を見てみるとこの魚拓とやらがたくさんある。というわけでどういうものかと思えば、一時的なウェブページを(おそらくある程度)恒久的に保管するものらしい。最近に限らず、ウェブは最長でも2,3年したらなくなってしまうというものがとても多い。ウェブは出したり引っ込めたりするのが自由なので、とても変化が激しい。土地に建物が建築されるという周期はおおよそ数十年単位だけれども、ウェブではもう数ヶ月単位でなくなってしまう。いや、ニュースサイトでは一週間経ってしまえば過去の記事とかになってしまって行方不明になってしまうことが多い。これでは日記やブログを書いている身からすればとても困る。というわけで、ニュースサイトと個人ブログの仲立ちをする役割が求められているということで、このような恒久化ウェブツールが普及しているらしい。

類似のものにGoogleキャッシュやらInternet Archiveなんていうものがあるけれども、こちらのほうは一般にロボットがクロールしているので、最新のウェブページは引っかかってこないことがある。また、時間が経っているのにもかかわらず、あまりにウェブページ上にファイルが多すぎて十分にクロールできていない場合もある。全自動的なツールを使ったケースでは満足にウェブページを恒久化できていないことが多い。

ウェブという世界ではあまりに広いので、ひとつの団体ぐらいでは最新のものや詳細までは回りきれない。そういうわけでユーザが自ら行動を起こしてキャッシュを保全するというのは、ユーザの要求にあったツールといえる。そういう意味では、この魚拓とやらのツールは、ユーザが自らキャッシュを取得するという意味で、ちょっと変わったツールだとは思う。