プレゼンテーションの基本原則

大学の集中講義を取っていたが、その授業の仕方について行けなくてちょっと困った。別に知的に高度な作業をやっているわけでもなく、誰かの講演会とかに聞きに行ってそのときのお話をノートパソコンでメモするという具合である。しかし、話し手と聞き手のズレによってちょっとこちら側は辛かった。

そもそも、プレゼンターはワードで作ったようなファイルをそのまま大画面に写して発表していたのである。まあ、この程度はそういうこともありかな、とか思っていました。しかし、その編集方法とかには箇条書きの整理もあんまり付いていないようで、重要なものには太文字とか、そういう配慮ぐらいしてもよかったのではと思いました。

また、プレゼンテーションのしかたでとても気になる部分がありました。それは画面のスクロールを行ったり来たりするというものです。見る方は全体像が分かりませんから、滝の水が下に流れるように、ウォーターフォール型の思考回路でプレゼンテーションを見ます。そうするとどういうふうにしているか分かるからです。しかし、この発表側の人はスクロールを行ったり来たりします。そうするとノートを取っている人から見れば、こっちは必死で取っているのにもかかわらず、取りきれないので中途半端になってしまいます。

この人のプレゼンテーションの仕方を見ていると、パワーポイントが紙芝居で眠たくなるという欠点が本当に小さく見えました。パワーポイントも構成を十分練って重複がなく、そしてツリー状に構成すれば分かりやすくなります。まず、発表の前後のどちらかにまとめのページというものを作るべきだと思います。そして、発表にはなるべく箇条書きを使って分かりやすく書くべきです。そうすると見る方にとっては自然なものになると思います。