高校生にとっての進学・就職の問題

同期の約50人のうち、だいたい4分の3が高校生が一般職として入社してくる。彼らと話し合っていると、いくつかの気になる点がある。というのも、彼らは進学したかったけれども、やむを得ず就職した、というパターンがけっこういるということが分かったからである。確かに高校の次にいきなり就職してしまうより、大学に行ったほうが人生の収穫というのは大きい気がする。大学生って、一昔前まではモラトリアムだとかでさんざん叩かれていたはずなんですが、今では、まともに社会人として生きていくには、大学を出なきゃという雰囲気になってきている。もちろん高校生として就職することは多いけれども、大学生として就職したほうが良い、というのは一概に否定できない。

研修中で、出会った同期から「大学に行きたかったのに・・・」という声がよく聞く。それぞれ人生にいろいろな道があるけれども、確かに大学に行きたくても行けなかったのは、とても辛い出来事である。理由はさまざまである。親が大学進学に理解してもらえなかった、親の経済状況が良くなくて大学進学に必要なお金がなかった、などがある。やはり、人生の不条理というのはあるんだなあと実感した。彼らが親の世代になったとき、子どもに進学させてあげられたらなあ、と切に思う。