米国政治の世界

米国ってぜんぜん政教分離じゃないのかな。まあ、日本もぜんぜん政教分離になってないところが一部ありますが。

人気上昇の民主党オバマ氏、保守系教会行事へ…反発も

 【ワシントン=五十嵐文】2008年の次期大統領選への出馬を検討している民主党バラク・オバマ上院議員が1日、全米屈指の保守系教会での行事に出席することになり、キリスト教右派などが猛反発している。

 オバマ氏が人工妊娠中絶に賛成していることが反発理由だが、人気急上昇中のオバマ氏が共和党の地盤を侵食することへの危機感も反映しているようだ。

 オバマ氏が参加するのは、数千人の信者が一度に礼拝できるメガチャーチ「サドルバック教会」で行われる、エイズに関する世界会議。同教会の創設者で、世界的なベストセラー「人生を導く5つの目的」の著者でもあるリック・ウォレン牧師が、アフリカでの慈善活動の実績などがあるオバマ氏を招待した。

 これに対し、キリスト教福音派の全米聖職者評議会など中絶に反対する団体の指導者らが、「オバマ氏の信念は聖書の倫理に反する」と一斉に批判した。ウォレン氏自身は「福音派だけでエイズと闘うわけにはいかない」と“超党派”での取り組みを訴えている。

 オバマ氏は予定通り会議に出席し、エイズ検査普及のためその場で検査を受けるという。
(2006年12月2日1時14分 読売新聞)