やっておけばよかった 〜 大学編

あと半年で大学卒業ともなると、1年とか2年の頃にもっとやっておけば良かったと後悔することがけっこう多い。今はもう就職活動が終わったので、今さらアルバイトの履歴をねつ造するような事をしたり、スポーツをやっているそぶりをしなくても済む。しかし、そういった属性の事ではなくて、もっと勉強をしておくべきだったと思った。でも、一概に「勉強をする」という事ならば、大学にいるというだけでけっこうな勉強量にはなる。腐っても公立校なので、4流私立の人から見れば「少なくとも2流」にはなるらしい。(日中文通クラブ会長談)

大前研一の即戦力の磨き方という本には語学力財務力問題解決力の三つがあればどこの会社でも三顧の礼でもって迎えられると書いてある。私はまだ大学生だから本当かどうかは確かめようがない。しかし、世の中の流れを見る限り、単に足を棒のようにして汗水垂らして仕事をするよりかは、頭を使って仕事をこなしていった方が良いし、その流れは加速しているように思える。

語学力に関しては英語の事だから、TOEICなんかを集中的に勉強すればよかった。うちの学校は第二外国語が無いから、余計な雑音を気にすることなく英語に集中できたはずである。しかし、学校の授業だけではNOVAの駅前留学となんら変わりない単なる英会話の授業だけで済んでしまった。しかも、英語教育は2年でおしまいである。英語ばっかりは学校のおんぶにだっこという姿勢では一生何も身に付かないと思う。

次に財務力だけれども、自分の収入から支出を引いたものが自分の貯金になり、それが資産となる。逆に借金をすれば負債となる。大学に入れただけでも御の字だけれども、大学に入りたての頃、生協でアルバイト先が見つかったのにもかかわらずそれを蹴ってしまって、一年生からアルバイトをするという事はぜんぜんしていなかった。まあ、アルバイトをしたからといって財務力がつくとは限らない。むしろ余剰金で遊んでしまって何にも残らない場合が多い。財務力を付けるには何か投資をしていれば良かった。少なくとも日経新聞を毎日読むとかしていれば良かったはずである。

最後の問題解決力だけれども、これは3年のプロジェクト学習で身に付くようなモノではないと思う。そもそも学校の授業なんてみんな同じ身分だし、誰が命令を下して誰が実行するかという事はあやふやになりがちである。しかも身分に上下関係が無いために集団的無責任状態になりやすい。したがってプロジェクト学習で問題解決力を磨くということは無理な注文だと思う。個人的には私は「何かを成し遂げる」ことをするというのが問題解決力を磨くものだと思っている。例えば「旅行に行くためにお金を貯める」という事だって立派な問題解決力の一つだと思う。今はダメになっている事とか、上手く機能していない事柄、無駄なステップがたくさんあるものをいかにして合理的な手法で”楽をするか”というのが問題解決力という事だと思う。

こうして考えてみれば、大学生でなくてもよいかもしれないと思ってしまった。むしろ大学生の頃は時間ばっかりが余っていて何にもできないという事の弊害のほうが大きいのかも知れない。大学生は大学生なりの過ごし方はあるだろうし、社会に出たらビジネスマンらしく生きねばならない。むしろ大学生の頃からビジネスマンになるための対策をしているよりかは、たくさんの寄り道をしていくべきだと私は思う。