回顧録(1)

大学入り立ての頃

もし、大学1年生の入学式の前のあの日に戻れることなら、住む場所を函館の外れのほうではなくて、もっと中心地の交通の良いところに住むべきだった。というのも、住んでいたところは学校へのバスが通っていなくて、とても苦労したからだ。夏は自転車で自由に動けるからよいものの、冬は徒歩で移動せざるを得なかったため、大学に通うことすら辛かった。

もし、交通の良い場所に住んでいたならば、学校への通学はもちろんのこと、アルバイトだって気軽に行けたに違いない。その当時である一年生の時、アルバイトはぜんぜんしていなかった。入学式前の時、生協にアルバイトの応募をしたことがあったけれども、学校の授業が午後6時まであると聞いたので、アルバイトの開始時刻とかそういうものの関係で無理だと判断してしまったのだ。

今思えば一年生の頃は単位なんか少々無理してもアルバイトをすべきだった。もし、アルバイトをしていればお金も多少自由になっただろうし、人間関係も少しはもっと円滑にすることができたに違いなかった。まあ、今だからそう思える話であって、当時はそういう事に関してアドバイスをしてくれる人はぜんぜんいなかった。